メッセージを確実に届ける!通販・D2CにおけるLINEのセグメント配信の有用性とは
セグメント配信は分類した顧客の属性ごとに内容を可変できるため、顧客ニーズにマッチした情報を提供でき、マーケティング施策として非常に有効です。今回はLINEにおけるセグメント配信のメリットや配信方法、活用事例などをご紹介します。
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通販・D2C事業のマーケティングにおけるセグメント配信の重要性
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セグメント配信とは、属性ごとに分類されたユーザーそれぞれに沿った内容の情報を提供するマーケティング手法です。主にメールマーケティングで使われることが多く、D2C事業において効果的にコンバージョンを獲得する上で非常に有効です。
なぜセグメント配信が必要なのか?
日々、消費者はニュースや広告などを含めて膨大な情報と接触しており、自分に関係がないまたは、興味がないと判断した情報には目を向けてくれません。く情報を見てもらうためには、各消費者のニーズに合致したメッセージのみを配信し「自分にとって価値のある情報が届く」と感じてもらうことが大切です。そのためにも、趣味嗜好、ライフスタイル、年齢、性別などから類似ニーズを抱える群を見つけ、セグメント化していくことが必要となります。
セグメント配信による効果はどのくらいか?
セグメント配信を通じて各ユーザーのニーズや興味・関心にあった情報を継続的に提供し続けることで、消費者と良好な関係を築くことができ、販売活動上、「開封率・クリック率・CV率などの向上」や、「メールマガジン解約の抑制」、「顧客ロイヤリティの向上」などにつながります。
配信方法もユーザーに合わせた手段を選択することが重要
消費者には日々多くの情報が送られており、届けたい情報が埋もれてしまう可能性があります。どれだけ情報・内容が良いものでも、そもそも配信先にターゲットとなるニーズや課題を抱えた消費者がいなければ意味がありません。そのため、セグメント配信を行う際には各セグメントに合わせた最適なチャネルを選定し配信を行うことも重要なポイントの一つです。
メールやDMなど、セグメントにマッチしたチャネルを選定することが重要となります。
消費者にアプローチできるチャネルとして現在注目されているのがLINEです。LINEの利用者は8,400万人と非常に多く、年代も幅広いためセグメント配信に有効といえます。
次章でセグメント配信にLINEを利用した場合のメリットについて詳しくご説明いたします。
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LINEを活用したセグメント配信をするメリット
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LINEを活用したセグメント配信のメリットの1つはブロックを軽減できることです。LINEは管理が容易なため、友だち追加はもちろんのことブロックも簡単に行えます。特に公式アカウントからの複数回にわたるメッセージ配信においてはその煩わしさからブロックにつながる可能性が高いといえます。しかしセグメント配信を行えばLINEユーザーにとって有益な情報を配信できるためブロックの回避につなげることができます。2つめはコストの削減です。LINE公式アカウントはプランによって無料で送信できるメッセージ数に上限があり、追加で送信する際の料金も異なります。そのため、できる限り無駄な配信を減らすことが重要といえます。関係のないセグメントへの配信を省くことでメッセージ送信数を抑え、無駄なコストを削減することが可能です。
LINE公式アカウントで可能なセグメントとは
第三者の提供するコミュケーションプラットフォームであるLINEの場合、自社のメルマガ会員(ユーザー)のように自由なセグメント化ができるのか懸念される方も少なくありません。そもそも、LINE公式アカウントでのセグメント配信を行うためには、該当アカウントの友だちが100人以上いるという条件がクリアされている必要があります。
上記条件をクリアしている前提で、LINE公式アカウントでのセグメント情報について紹介します。
LINE公式アカウントでのセグメント情報を紹介するにあたり、絞込みの条件として「属性」と「オーディエンス」に分けて説明いたします。
主な属性は以下の5つで、ユーザーはLINE独自の基準によって自動的に分類されています。この属性の掛け合わせに対してセグメント配信が可能です。
「属性」について
属性1「友だち期間」
6日以下、7~29日、30~89日、90~179日、180~364日、365日以上から絞り込みます。属性2「性別」
男女のどちらかを絞り込みます。属性3「年齢」
14歳以下、15~19歳、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳、50歳以上から絞り込みます。属性4「使用デバイスのOS」
Android、iOS、Windows、Phone、BlackBerry、Nokia、Firefoxから絞り込みます。属性5「エリア」
居住している地域を都道府県単位で絞り込みます。「オーディエンス」について
さらに、LINEのユーザーIDを活用した「オーディエンス」と呼ばれる機能を使用するとより高度な絞り込みを行うこともできます。そのためには「LINE Messaging API」を利用する必要があります。この機能を活用することで以下のようなセグメント配信が可能です。
例)
「過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザー」
「過去に配信したメッセージを開封したユーザー」
「特定の経路で友だち追加したユーザー」など上記でご紹介した「属性」と「オーディエンス」は併用が可能です。
また、条件を選択した際に該当者がどれほどいるかが人数とパーセンテージで可視化されるので絞り込む際の一つの目安として活用することもできます。
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より自由なセグメントをするには
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LINEのセグメント配信は通販・D2C事業のマーケティングにおいて効果の高い施策といえます。
しかし企業が独自に行う場合、専門的な知識が必要な上、定期的な効果測定に時間を要するだけでなく、ワンパターンな施策となり成果が出ないなどの弊害が生じる可能性もあります。
そこで最近ではマーケティングを自動化するCRM/MAツールを活用する企業も増えています。
CRM/MAツールはマーケティング先進国と呼ばれるアメリカでは一般的に使用されているツールです。日本での普及は数年前までさほど進んでいませんでした。背景の1つは当時、まだまだ海外製のツールが多く、機能を使いこなせないことが大きな要因の1つでした。
しかし近年は日本でも開発が進み日本製のツールが現れるようになってからは、優れた費用対効果と利便性が評価され大企業のみならず中小企業で取り入れられるようになりました。
ではCRM/MAツールを検討する際、どのような点に注目すべきでしょうか。
まずは、顧客ランク・商品購入日・購入回数・来店回数・WEBアクセス日時・生年月日などの散らばったデータを格納することができることは検討の際の必須項目と考えられます。加えてLINE以外のチャネルにも対応できることなどを基準とすることをおすすめいたします。
ツールを利用して顧客単位で紐付けした情報をもとにセグメント化し、マルチチャネルでのアプローチを行うことで効果的な施策が可能となります。
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LINEと連携できるCRM/MAツール「MOTENASU」
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効果的なセグメント配信を実施する上で欠かせないCRM/MAツールとして今回は「MOTENASU」についてご紹介します。
顧客情報を一元管理でき、設定したシナリオに沿って自動的に配信を行うことが可能です。マルチチャネルに対応しており、メールのみならずオフラインの郵送DMやSMSなどを使い分けることで、ユーザーが接触しやすいチャネルを用いることができるようになり、1つのチャネルで訴求するよりも効果的なセグメント配信を行うことができます。
MOTENASUはLINEによるセグメント配信にも対応しており、配信できるLINEメッセージには以下のものがあります。テキストメッセージについては変数タグを埋め込むことができ、ユーザー名に変換するなど顧客に合わせた指定の文字を送信することも可能です。
・テキストメッセージ
・スタンプメッセージ
・画像メッセージ
・動画メッセージ
・音声メッセージ
・位置情報メッセージ
・アクションボタン
・カルーセルまた、リッチメニューと呼ばれるトーク画面の下部に表示されるタイル状のメニューの設定も可能です。分割されたタイルごとに動作内容を設定することでWebページへの遷移やコンバージョンに誘導することができます。
いかがでしょうか。今回はLINEを利用したセグメント配信、高い費用対効果が見込めるCRM/MAツールについてご説明いたしました。企業や顧客双方によって有益なセグメント配信となるようお役立ていただけますと幸いです。
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MA搭載型のCRMツールによる効果的な
LINEマーケティング